初の一兆円超え、2024年国内セキュリティ市場 ~ IDC 予測 | ScanNetSecurity
2024.05.02(木)

初の一兆円超え、2024年国内セキュリティ市場 ~ IDC 予測

 IDC Japan 株式会社は3月6日、最新のグローバルセキュリティ市場におけるテクノロジー・産業分野・企業規模別の予測を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン
国内セキュリティ市場 ユーザー支出額予測

 IDC Japan 株式会社は3月6日、最新のグローバルセキュリティ市場におけるテクノロジー・産業分野・企業規模別の予測を発表した。

 同社ではセキュリティに関わるハードウェア、ソフトウェア、サービスについて26の産業分野、5の企業規模およびコンシューマー市場に対し、国内市場を含むグローバルな支出額分析を「IDC Worldwide Security Spending Guide 」として提供している。

 2024年2月に発行した同レポートによると、セキュリティ市場のグローバル市場支出額は2024年に前年比11.5%増となる2,385億米ドル、2022年から2027年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は11.7%で成長し、2027年に3,289億ドルに達すると予測している。国内市場の支出額では、2024年は前年比7.6%増の1兆455億円で、初めて1兆円を超える支出額規模に達すると予測している。

 同社では企業と消費者のデジタルシフトに伴うセキュリティリスク拡大への対策や個人情報保護・コンプライアンス対応として、AIを活用したサイバーセキュリティ対策が拡大し、国内セキュリティ支出額の2022年から2027年のCAGRは7.2%で成長し、2027年に1兆2,488億円に達すると予測している。

 IDC Japan Software/Service Solutions グループディレクターの眞鍋敬氏は「国内セキュリティ市場では生成AIを含むAIによる人材/スキル不足の補完を行い、リスク診断、攻撃検知や対策/復旧の自動化などのセキュリティリスク低減施策が今後重要になる」とコメントしている。

《ScanNetSecurity》

編集部おすすめの記事

特集

調査・レポート・白書・ガイドライン アクセスランキング

  1. 「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

    「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

  2. 2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

    2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

  3. 7月のフィッシング報告状況、「.cn ドメイン」のフィッシングメールを多く確認

    7月のフィッシング報告状況、「.cn ドメイン」のフィッシングメールを多く確認

  4. 2024年第1四半期 IPA 情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況、サポート詐欺被害時の漏えい可能性判断ポイントほか

  5. 国内カード発行会社のドメイン毎の DMARC 設定率 36.2%「キャッシュレスセキュリティレポート(2023年10-12月版)」公表

  6. フィッシングサイトのドメイン「top」が最多、デジタルアーツ調査

  7. セキュリティ燃え尽き症候群 5 大原因 ~ ソフォス調査

  8. 少年の非行について直接の原因・動機は「所有・消費目的」が67.0%で最多(警察庁)

  9. 売上規模別に見た 全 IT 投資中のセキュリティ予算比率 ~ 東証上場企業

  10. 重い 高い 検索も使いにくいメールを企業の 6 割が使う理由

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×